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カテゴリ:

オープンソース

質問:

企業が自らのソフトウェアをオープンソースソフトウェアにする理由は何ですか？

回答:

基本的には、企業それぞれの事情によるものですが、多くみられる理由としては、開発者コミュニティにオープンソースとしてゆだねたほうが、企業単独で行うよりも進歩の速度が速く、品質や性能も大きく向上しやすいという点があります。ただし、これは、単に公開しただけではだめで、少なくとも該当ソフトウェアの開発者のコミュニティを企業として支援していく必要があります。 商用のソフトウェアをオープンソース化した典型的な例が、Netscape Communications社が自社のWebブラウザ関連製品群「Netscape Communicator」をオープンソースソフトウェアである「Mozilla」として公開した事例でしょう。Netscape Communicatorは、MicrosoftのInternet ExplorerやOutlook Expressなどと競合する有償のソフトウェアとして販売されていましたが、Windowsに添付されて配布されるInternet Explorerなどとの競争は不利であることなどから、ソースコードを公開し、「Mozilla Foundation」を設立してコミュニティに開発を引き継ぎました。 企業が資金を投じて開発したソフトウェアをオープンソース化することは、その企業にとって不利なようにも見えますが、ソフトウェア製品単独でビジネスを行っているのではなく、サービスやシステム構築など、総合的なビジネスを展開しているのであれば、ソフトウェアをオープンソースにしても、ビジネスを継続できる可能性があります。